コーヒー飲みながら不思議な話をよむ

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エレベーター(洒落怖)

377 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:01/10/01 02:20
私が働いているビルは、地上12階地下2階建て。
持ち場は地下1階。その日は仕事が多くて3時間残業、 タイムレコーダーを押した後、エレベーターで12階まで登り、社食横の喫茶コーナー(自動販売)にて珈琲を飲み寛ぐ。
かなり疲れがたまっていたのだと思う。
ソファーでうたた寝してしまった。
起きたときはもう午後9時近く、早く帰らなきゃ。
下りのエレベーターに乗った後、寝起きでぼーとしていたので、1階のボタンを押し忘れ、はっと気付いたときは 地下2階までエレベーターは 降りてきていた・・ところが、なぜか止らない・・
地下2階まで降りた後もエレベーターは止らず、どんどん、どんどん
降り続けていくのです。止らない。急に怖くなって、1階のボタンを慌てて押したのだけれど、なぜか機械が反応しない。まるでコントロール不能

いったいどうなっているのか、ほとんどパニック。なぜエレベーターは 止らないで降り続けていくのか。もう500階分?くらいは降りる感覚が続いて いた頃になって、ふっと我にかえった。そうだ。緊急マイク で警備に連絡が取れるはずだ。備え付けの 受話器を手に取ろうとしたところで、地震かと思うほどエレベーター 全体がガタンと揺れて止った。あまり唐突で激しい揺れだったので しりもちをついてしまった。そして扉が音も無く開いた。
なぜかそこは、12階よりひとつ上の屋上階の小ホールだった。
まるで狐につままれた気分で、何が何だかわからない気持ち。
地下の底まで降りてきたつもりだったのに・・?
とにかく、真っ暗な屋上階に1人で居るのは怖い。
再びエレベーターに乗るのも恐ろしい。しょうがないから階段で1階まで
降りていった。階段は非常用なので、けっこうシンドイのだけれど。

結局、単に私が寝ぼけていただけなのだろうと思って、
この話は誰にもしていないけれど、あの時のわけのわからない恐怖は当分忘れることができない。気味が悪いので1人でエレベーターに乗ることができなくなってしまいました。

死ぬ程洒落にならない話を集めてみない? PART8